日常ケアdailycare

日常ケア

日常ケア

日常ケアはワンちゃん・ネコちゃんの健康を保つためにとても重要です。適切な頻度で適切な方法で日常ケアをしていただくことが理想ですが、難しい場合もあるかと思います。当院では以下の日常ケアを行っていますので、ご希望の場合はお気軽にご来院ください。またお家でできるようになりたいという場合も、日常ケアの仕方をアドバイスしますので、お気軽にご相談ください。

爪切り

長時間お散歩をするワンちゃんは歩いたり走ったりすることで爪が自然と削れていくので、切らなくて良い場合もあります(地面に接していない狼爪は定期的に切る必要あり)。しかし、運動量の少ない小型犬や高齢犬、猫は定期的に爪を切ってあげる必要があります。爪が伸びすぎてしまうと家具や布などに爪が引っかかって折れてしまったり、肉球に刺さることもあります。

頻度

月に1回くらいが目安ですが、運動量など個体差もあります。爪を伸ばし過ぎると、爪の中を通っている血管が爪と一緒に伸びてしまうため、爪を短く切ることができなくなってしまうので注意してください。慣れないうちは一度に全ての爪を切ると、ワンちゃん・ネコちゃんも嫌になってしまうため、何日かに分けて1~数本ずつ切るのがおすすめです。

注意点

爪を切る過ぎると、出血して痛い思いをするため、爪切りを嫌がるようになります。一度に深く切らずに、少しずつ短く切るようにしましょう。また、慣れないうちは、爪切りを1本切らせてくれたらご褒美をあげて褒めるなどしてあげるましょう。

肛門腺絞り

肛門腺は臭腺のひとつで肛門を中心として4時と8時のあたりにあり、袋状になっています。肛門腺が溜まりすぎると、肛門嚢炎や肛門腺破裂を発症します。肛門腺の溜まりやすさには個体差がありますが、これらの病気を防ぐ為に、定期的な肛門腺絞りは有効な手段です。

頻度

月に1回くらいが目安です。肛門腺が溜まってくるとむずがゆさを感じて、お尻をズリズリと引きずって歩くような仕草が見られます。また独特な臭いを放ったり、肛門下が膨れてくることもあります。

注意点

肛門腺は簡単に出る事もありますが、分泌物が硬い子達も多く、動物病院のプロのスタッフでないと出せない場合も少なくありません。そういった場合は無理に絞ろうとせずに、動物病院にお任せ下さい。

耳掃除

外耳炎などの耳の疾患は、ワンちゃんの病気の中で発症率がとても高いです。そのため、定期的な耳チェックと耳掃除が大切です。

頻度

月に1回くらいが目安です。耳の汚れ具合によって頻度や、耳掃除の内容は変わってきます。

注意点

基本的にご自宅での耳掃除は推奨していません。それは、知らず知らずのうちに耳の中を気付付けてしまったり、耳の奥の汚れは取れていなかったり、耳の中の毛が多くて汚れが取れていないなど、適切な耳掃除をすることはとても難しいからです。ご自宅で耳掃除をする場合には、動物病院に相談していただくことをおすすめします。

デンタルケア

正しいデンタルケアをしていないと、歯垢が歯石になり、それが歯周病を引き起こします。そうならないよう、定期的なデンタルケアが大切です。歯磨きがベストですが、難しい場合はデンタルシートやデンタルガム、口腔内を健康に保つサプリメントなど、様々なデンタルケアがありますので、その子に合ったデンタルケアをしてあげてください。

頻度

毎日朝晩の2回、歯磨きができるのが望ましいです。慣れない子や集中できない子は、何日かに分けて磨いてあげるのもOKです。

注意点

最初から歯磨きができる子は珍しいです。そのため、最初から歯磨きをしようとせずに、まずは口周りを触ることに慣れてもらう、次に歯茎を触ることに慣れてもらう、というようにステップを踏んでいただくと良いです。難しい場合には無理せず、その子に合ったデンタルケアを探してあげるのも1つです。

ブラッシング

ブラッシングをすることで、毛玉の防止、抜け毛対策、皮膚の健康チェックなどのメリットがあります。特に被毛の長いワンちゃん・ネコちゃんは、定期的にブラッシングをしてあげていただきたいです。

頻度

ワンちゃんは1日1回が目安です。猫ちゃんは被毛の長さにもよりますが、数日~1日に1回が目安です。

注意点

毛先だけでなく、根元からブラッシングをすることで毛玉防止になります。ただし、肌を傷つけてしまわないように優しくすることも重要なポイントです。特に猫ちゃんは自分でグルーミングしているので、やりすぎにも注意が必要です。ブラッシングのしすぎはハゲや皮膚が傷つく恐れもあるので、適切な回数に留めておきましょう。