症例case

ワンちゃん・猫ちゃんも“マムシ”に注意!

マムシってどんな生き物?

マムシとは、体に斑紋があり、頭が三角形に近い形をしている小型のヘビです。

・全長40cmから65cmくらいのものが多い

・北海道から九州までと日本全土で生息

・性格は他の蛇に比べると穏やか ※こちらから手を出さない限りは、マムシの方から積極的に噛みつきにやってくるということは少ない

注意点は、マムシは毒を保有しているということです。心臓(心毒性)や血液などの心臓血管系に作用し、出血、浮腫、血圧降下、急性腎不全などを引き起こします。

マムシってどこにいる?

マムシは、平地,山地,森林,水田,畑,湖沼,河川周辺など自然豊かな場所に生息しています。

藪や石の積まれた場所などはマムシの隠れ場所となり、河川敷や草地で遭遇する可能性が高いです。また、餌の多い水辺にも多いです。足元に潜んでいるのに気付かず、近くを通って踏んでしまったり、犬が噛んでしまうというケースも考えられます。

また、基本的には夜行性であるため、夕方から夜にかけての犬の散歩には注意が必要です。

マムシに嚙まれたら?

症状

  • かまれた部分が腫れる
  • 腫れたところの皮膚が赤や紫のあざのようになる
  • 食欲不振
  • 尿が赤くなる など

重症例の症状

  • 発熱
  • 嘔吐・下痢
  • 呼吸困難
  • 血液の凝固異常 など

マムシの毒は出血毒で、手当てが遅れると噛まれた周囲が壊死することもあります。また、適切な治療を行わなければ、命に関わります。

そのため、マムシに愛犬・愛猫が噛まれた時の飼い主さんができる最善の対処法は、とにかく1秒でも早く動物病院に連れて行くことです。また、なるべく安静にさせながら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。なぜならば、活動して心拍数をあげてしまうと、毒のまわりが早くなってしまうからです。

愛犬・愛猫がマムシに噛まれないようにする為には?

大事な愛犬がマムシに嚙まれないようにするには、散歩中にマムシがいる場所(河川敷や草地)を避けることが一番です。特に春から秋にかけてはマムシも活動的になります。また、夕方や夜の犬の散歩などの際には注意する必要があります。

そして、散歩の際は、リードで繋ぎ、自由に動き回らせないようにしましょう。飼い主様の目の届くようにしておくと安心です。他にも、山や草むらに散歩する場合は専用のハーネスやブーツなどの防具を用意するなどがあります。

猫ちゃんの場合は、室内飼育にすることが一番の予防です。大切なペットの命の為にも、以上の事を気を付けてマムシへの対策を心がけて頂きたいです。