症例case

【ウサギ】トレポネーマ症~鼻の周りや陰部周辺にかさぶたができていませんか?~

ウサギさんの顔を見てるとなんだかこれまでと違うような、、、飼い主様が鼻の周りの毛が薄くなって赤くなり、かさぶた状の物ができていることで気づかれることが多い病気です。合わせて陰部や肛門周辺にも同じような症状が出ていた場合はほぼこの病気で間違いありません。

この病気、トレポネーマという種類の細菌性皮膚炎。ウサギ梅毒とも呼ばれます。ヒトの梅毒の原因菌と近い種類の物ですが、人には感染しないので安心してください。交尾や直接接触、出産時における母親の膣内での感染が主な経路といわれています。

生後数カ月から1歳半位の若い時に発症することが多いですが、まれに年を取ってから症状が出る子もいます。

治療にはクロラムフェニコールというお薬を使用します。苦みが強いお薬なので飲ませるのが大変なこともありますが、きちんと飲めると症状が改善することがほとんどです。再発予防のため、症状が完全に良くなった後も2週間程度お薬を継続することをお勧めしています。

ご家庭で子供を産ませることは少ないかと思いますが、この病気にかかったことのあるウサギさんは子供をつくらないようにしましょう。

治療開始前。皮膚が赤くなり、かさぶたが目立ちます。

治療1週間後。赤みが引いてかさぶたが取れてきました。

治療3週間後。毛も生えてきました。

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